億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術

(1)バフェットは、消費者独占型企業(⇔コモディティ型)の企業の株を買う。

コモディティ型は、航空会社、穀物、鉄鋼、石油・天然ガス林業・製材、紙・パルプ、自動車のように、似たような商品で激しい価格競争がなされており、これらは避けるべきだ。

・消費者独占型企業:有料ブリッジ型の企業を買え。選択の余地がない商品の魅力
その基準とは・・・

①消費者独占力をもつと思われる製品・サービスがあるか

➁EPSが力強い増加基調にあるか

③多額の負債を抱えていないか

ROEは十分高いか

⑤現状を維持するために内部留保利益の大部分を再投資する必要がないか

内部留保利益を新規事業や自社株買いに自由に使えるか

⑦インフレを価格に転嫁できるか

内部留保利益の再投資による利益が株価上昇につながっているか

(2)消費者独占型企業の4つのタイプ
①長期使用や保存が難しく、強いブランド力をもち、販売業者が使わざるを得ないような製品を作る企業

➁他の企業が事業を続けていくために持続的に使用せざるを得ないようなコミュニケーション関連事業

③企業や個人が日常的に使用し続けざるを得ないサービスを提供する事業

④宝石・装飾品家具などの分野で事実上地域独占力を持っている小売り事業

(3)可能な限り安値で買え

かなり重要だ。株式投資の収益率は、株式投資購入時の買値次第で大きく違ってくるからだ。

(4)EPS成長率について
EPS成長率=((直近のEPS)/(10年前のEPS))^(1/10)-1

(5)株式を疑似証券と考え、ROEは債券の額面に対する利率に相当し、EPSは債券の利子にあたる。
したがって、ROEは高い方がよい。
消費者独占力を持ち、継続的に高いROEを維持できる優良企業の場合、PERからみて割高であっても、本質価値からすると買い場である状況が起こりうる。

(6)将来の株価から期待収益率を計算する
期待収益率=((直近の株価)/(10年前の株価)))^(1/10)-1

(7)投資判断を期待収益率で判断するが絶対ではない。